技法について

約400年前からここ肥前地区に受け継がれてきた染付けや上絵の技法は途絶えることなく少しずつ進化しながら陶磁器産業を支えてきました。大新窯では伝統技法を大切に守りつつ、一方で一珍(いっちん)という手法を現代的なデザインに積極的に取り入れ皆様にご好評いただいております。

色一珍(いろいっちん)

一珍の絵の具は釉薬と同じ性質を持っており光沢のある焼き上がりになります。絵付けは着色した顔料をチューブで針先から押し出しながら模様を描いていきます。 そのため少し盛り上がった柔らかい線になり優しい雰囲気の模様に仕上がります。
 

 
 

染付け

陶磁器の中では有名な「染付け」という技法がありますが、藍色に発色する呉須という顔料の種類は、とても多くそれぞれの窯元が独自に配合したものなどもあり釉薬との組み合わせや焼成時の温度などなど「染付け」とひとことで言い表せないほど複雑なものです。
しかも職人さんの経験と技量で描かれる文様には、手書きならではのアナログチックな筆さばきで、それこそひとつしかない一品がイキイキとした絵柄として器に描きだされます。